まったりスポーツ観戦&応援日記

日々のスポーツ観戦での感想、気になる選手への応援などを書いていきます。

菅野くんの会見を見て感じたこと

昨日、東海大菅野智之投手が1年浪人を決断した、という会見をスポーツニュースで
見ました。

その中で語った内容をまとめると、「日ハムに評価してもらったことは光栄だが
さいころからの夢が強かった」ので、日ハムには入団しないということのようです。

菅野くんが目指すのは、巨人の選手になること、だとすれば、日ハムに入団しないという
選択は仕方のないことなのでしょう。彼の人生なのだから...
(私は、ドラフトの日から今でも、彼にはプロの投手として、より高いレベルの世界に
挑戦して欲しいし、そのためには、日ハム入りが最善だと思っています)

でも、なんで1年の浪人なんだろう...?

菅野くんの野球人生において、1年の浪人は、最もリスクが高い選択のような気がします。
多くの人が指摘しているように...1年間どこのチームにも所属しないということは
公式戦に出場できないということ。
大卒の投手にとって、1年間のブランクは(たとえ練習試合はできたとしても)
素人の私が想像しても、厳しいものだと思います。

社会人のチームに入って、2年間、それこそ修行を積んで、今よりもっと強い投手になる
というのなら、それもありだと思うけれど
敢えて1年浪人を選ぶのは、伯父さんである原監督と一緒に野球をしたいから?

プロのスカウトさんが高評価をしているのだから、菅野投手の実力は十分プロの世界で
通用するレベルなのでしょう。
でも、私は、高校時代から今まで、「ここぞ」というときに勝ち切れなかった菅野投
を見ていて、今のままでは何かが足りないんじゃないか、と感じていました。
(生意気なこと言ってすみません)

素晴らしい技能を持っていながら、彼に足りなかったものは何なんだろう...

ドラフトの日から昨日までの菅野くんの話を聞いていて、私が感じるのは
何か、彼自身の強い意志が伝わってこない、ということです。

日ハムが交渉権を獲得したときも、彼の本音が分かりませんでした。
いろんな人に気を遣って、当たり障りのないことしか話せないのか
あまりに動揺していたからか...

昨日の会見で彼が語ったのは、1年浪人という、決して小さいとは思えないリスクを抱え
この先かなりの困難が予想される道を選ぶ、それ程原監督率いる巨人でプレーすることが
自分の夢で、どうしても諦められない!
ということだったと思うのですが、そこまでの鬼気迫るような(^^;)強い想いというか
譲れない気持ちというのが、彼の表情、言葉から感じることができないんですよね...
(私だけかも...他の人たちには伝わっているのかな)

「なんとしてでもこの試合に勝つ!」とか「どうしても諦められない夢がある!」
という、周りの人たちを圧倒するくらいの強い想い。
もし菅野くんからそれが感じられたなら、私は、その望みが叶うよう祈るしかないでしょう。

だけど...私は、昨日菅野くんが語った
「一回りも二回りも大きくなって、来年のドラフトを迎えられるようにしたい...」
という言葉に、なぜだか不安を感じてしまいます。

誰かに頼らず、夢のために自分で道を切り開いていく!くらいの決意と覚悟を見せてくれたら
「茨の道だけど頑張れ!」と応援できるのかもしれないけれど
どうやら、1年浪人生活では、東海大学のお世話になるということらしく...

違うかもしれないけど、それだと、おじいちゃんが用意してお膳立てしてくれた道を
歩いていきます...みたいに見えてしまうよ。


最近...(菅野くんとは関係ないけれど)高校生の息子との距離感が難しいな...と
悩むことがあります。
これまで、どうしても、子どもが失敗しないように、傷つかないように、と
先回りして障害物を取り除いて、息子を守ってきました(^_^;)。
でも、いつまでもそのままじゃ、彼は自分で考え、自力で生きて行くことができなくなる。
少し離れて見守る、そうしなければ。
...我が子のことになると、これがなかなか難しいんですけどね...(笑)。


菅野くんには、江川さんのような強さが感じられなくて、これからの彼が心配...
(大きなお世話かな)

「あの時の私の心配は杞憂だった」と言えるように、来年の秋には、一回りも二回りも
成長して強くなって、私の中の”菅野像”を覆してくれることを願っています。