高校野球日本代表、4連勝で一次ラウンド突破決定〜第26回IBAF18Uワールドカップ

台湾で行われている第26回IBAF18Uワールドカップ2013。

昨日(9/3)日本代表は一次ラウンド4試合目となるチェコ戦で、打線爆発&投手陣好投。
15-0で6回コールド勝利を収め、4戦負け無しで一次ラウンド突破を決めました。

チェコチームとは、力の差がありましたが
昨日の試合では、投手陣の好投が光りましたね〜

先発したのは、高橋由弥くん(岩国商)。
初回に、ショートへの深いゴロをさばいたショートの1塁への送球がワンバウンドして
ファーストが取り損ねてランナーを許したものの動じることなく
その後も落ち着いて、コントロールよく緩急を使った投球で打者を翻弄。
3回ノーヒット、無失点に抑えました。

童顔で体の線も細く、一見、高校三年生に見えない可愛い由弥くん(ごめんなさい)ですが
マウンドに立って、楽しそうに投げ込む姿は頼もしく見えました(^^)

4回5回を投げたのは、郄橋光成くん(前橋育英)。
4回は、ピッチャーゴロと2三振。
得意のフォークで空振りを奪いました。
5回には、ストレートがやや甘く入ったのを打ち返され、チェコに初安打を許しましたが
味方の好守備にも助けられ、無失点に抑えました。

甲子園決勝戦以来の実戦登板でしたが、疲労も取れ、状態はよさそうですね。
試合後のインタビューでは「これからもっといい打者が出てくると思うので
自分も、もっといい投球をしたい」と話していました(^^)

6回に登板して、この試合を締めたのは、田口くん(広島新庄)。
甲子園出場はなかったものの、選抜された理由がよ〜く分かるナイスピッチングでした！
あまり上背はないのですが、左腕から力のある144キロストレートと鋭く曲がるスライダーで
相手打者をまったく寄せ付けず、3者連続三振。
「東の松井、西の田口」と言われるのも納得のドクターKぶりを披露してくれました。

これで、投手陣7人全員がマウンドに立ちました。

昨日投げた3投手は、それまで登板がなくて、投げたくてうずうずしていたようですね(^^)

4試合を終えて、日本の失点は台湾戦での1点のみ。
素晴らしい〜〜〜

松井くん(桐光学園)、山岡くん(瀬戸内)、飯田くん(常総学院)、安樂くん(済美)
由弥くん、光成くん、そして田口くん。

全員が、それぞれの持ち味を存分に発揮して、手応えを感じているのではないでしょうか。
そして、初戦投げた松井くん以外は、ここまでの球数も少なく、残り5試合を
よいコンディションで戦うことができそうです。

攻撃陣も好調で、昨日は、スタメンも途中出場選手もみんなヒットを打ち
これで今大会に入り、全員が安打&打点を記録したそうです。

さすが貫禄の森友哉くん(大阪桐蔭)を始め、吉田くん(北照)、竹村くん(浦和学院)
奥村くん(日大山形)、森龍馬くん(日大三)、渡邉くん(東海大甲府)は
ずっと安定して好調維持しているし

途中出場でも積極的打撃で結果を残していた熊谷くん(仙台育英)、若月くん(花咲徳栄)は
昨日の初スタメンでも活躍。

最初ちょっと当りが出ていなかった逸粼くん(明徳義塾)、上林くん(仙台育英)
岩重くん(延岡学園)も、それぞれ初安打が出てからは、肩の力が抜けて調子は上向き。

中軸を任されているスラッガー、内田くん(常総学院)、園部くん(聖光学院)は
途中、やや長打狙いでバッティングを崩し掛けていたところも見られましたが
基本に戻ってセンター返し、で再びヒットが出ました。

守備も、本来のポジションとは違うところも守ったりして、難しい部分があると思いますが
みんな能力の高い選手たちですね〜
本当に、よく守っています。

投手を中心にした守備力と、機動力のある攻撃、バランスのいい、よいチームですね〜

よい選手を選んで来たのと
その選手たちの力を発揮させる監督、コーチの力を感じます。

野手の中心メンバーは、ほぼ決まってきたようには思いますが
試合によって、スタメンを入れ替えたり、試合中の交代も
とてもタイミングがよいなぁと思って見ています。

昨日までで、全選手が起用されたし
みんながよいイメージで次の試合に向かって行けるような雰囲気があります。

以前、代表チームを率いた経験のある渡辺監督(横浜高校)がおっしゃっていましたが
短期間なので、食事の時間などを利用して、できる限り選手たちとコミュニケーションをとる。
個々の性格や特徴を知ることで、彼らの力をより発揮させる起用ができるんですね。

短期決戦では
選手の状態の見極めとか、調子を崩した選手への的確なアドバイスが大切だと思いますが
今大会では、それがとてもうまくできているように感じます。

大会は、今日、一次ラウンドの最後の試合(日本vsカナダ)があり
明日から二次ラウンドになります。

二次ラウンドでは、キューバ、アメリカ、オーストラリアと対戦することになるようで
いずれも強豪、日本の高校野球とはちょっとテイストの違うベースボールかもしれませんが
この日本チームなら、やってくれそうな気がする...

【追記 2013/9/5 二次ラウンドでは、キューバ、アメリカ、韓国と対戦することになりました】

連戦で、だんだん疲れも出て来て、タフな戦いになってくると思いますが
どこにも負けないチーム力で、目指せ！世界No.1〜

頑張れ！高校日本代表〜