トウカイテイオー、安らかに...
多くの競馬ファンに愛されたダービー馬、トウカイテイオーが
2013/8/30、天国へ旅立ちました。
トウカイテイオー死す 91年ダービー馬、奇跡の93年有馬記念V 〜スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2013/08/31/kiji/K20130831006520220.html
25歳。
関係者の話によると、高齢のためか最近は体調が優れなかったそうです。
でも、大往生だったと。
私が競馬を好きになったのは、小学生の頃。
テレビでクラシックレースの中継を見ていて、競走馬ってカッコいいな〜と思いました。
とにかくスタートから先頭を突っ走って、逃げ切ろうとする馬。
中盤まではセーブしながら、最終コーナー回った辺りから一気に爆発、脅威の末脚で刺す馬。
短距離でばく進するのが得意な馬。
長距離を得意とするスタミナ自慢の馬。
騎手と馬との駆け引き。
だんだんとレースの面白さも感じるようになりましたが
なんといっても、やっぱり、私が心を奪われたのは、馬の美しさ!
そして、私が、人生で(^^)最も愛した馬が、トウカイテイオーでした。
新馬デビューから負け知らず。
無敗で臨んださつき賞。
三冠馬シンボリルドルフの子が、親子で三冠に挑む初戦ということで
トウカイテイオーを見るのを楽しみに出掛けました。
中山競馬場で、初めてテイオーと出会った(^^)ときの衝撃は
今でもはっきり思い出す...
パドックにトウカイテイオーが登場すると
場の雰囲気がパッと明るくなったように感じて
黒鹿毛の馬体が、日の光を浴びてキラキラ輝いていて
テイオーのところだけ、スポットライトが当たっているようにも見えて
「後光が差す」っていうのはこういうことを言うんだな、と
すっと鼻筋の通った端正な顔立ち。
独特の弾むような歩き方。
後ろ脚のけり。
なんと表現したらよいのか、とても私の拙い語彙では表現できない
美しくて、気高い佇まいの馬。
だけど、まだ子どもっぽい愛らしさもあって。
一目惚れでした。
隣にいたおじさんが「あの馬、絶対に買わなきゃダメだ」と興奮気味に話していた。
あれから、トウカイテイオーのおっかけとなり(^^;
さつき賞、ダービーと二冠に輝き、順調に思われた矢先の骨折でした。
トウカイテイオーが多くの人に愛されたのは
あの類い希な美しさと強さを持ちながら
華奢なところもあって故障に泣き
もうダメなのか、と思ったときに
奇跡の復活をとげて
よくも悪くも
みんなの予想を裏切った馬だったからかな。
天皇賞では一度も勝てず
もう無理なのか、と思うと
いきなりジャパンカップに勝ったり
そして、競馬のオールスター、有馬記念で惨敗して
その後1年間のブランクを経て
最後の有馬記念で、まさかの優勝。
テイオー5歳(当時の数え方)の有馬記念をどうしても見たくて
寒い12月の中山競馬場の入り口で、2週も続けて徹夜したり
今思うと、結構無茶なことしたなぁ(^^;)
友達には、「恋してるね」とやや呆れられ
そして、目の前で敗れ去るテイオーを見て呆然...
一年後、競馬場に行くのは諦めて
単勝で買って
トウカイテイオーの単勝が、10倍にもなるなんて、悔しい思いをしながら
テレビの前で祈り......感動して涙が出た。
あんな馬、もう二度と現れないだろうと思う。
引退式の日も、府中へ行きました。
本当にたくさんの人に愛されたトウカイテイオー。
つきなみだけど
たくさん夢と感動をありがとう!
どうぞ安らかに......